ドラムを打ち込んだのに、どこか不自然に聴こえる。
リズムは合っているのに、機械っぽさが消えない。
ドラム打ち込みで機械的に聴こえる場合、まず見直すべきなのがベロシティ調整です。
その原因のほとんどが「ベロシティ」だからです。
(別記事のクオンタイズも関係してきます。)
この記事では、
Fender Studio Pro を使って
・ベロシティとは何か
・どこで調整するのか
・ワタクシが試したドラム打ち込みの数値例
まで、初心者向けに詳しく解説します。
この記事を動画で編集した簡単な動画です。

Fender Studio Proのベロシティとは?
ベロシティ=音の強さ
ベロシティとは、MIDIノートを叩いた強さのことです。
数値は通常 1〜127 の範囲で設定されます。
(Fender Studio oneはパーセント表示)
数値が大きいほど:
・音が大きくなる
・アタックが強くなる
・サンプルによっては音色も変わる
つまり、ベロシティは単なる音量調整ではなく、演奏のニュアンスを決める重要な要素です。
音量との違い
ベロシティと音量(ボリューム)の関係です。
確かにベロシティが弱いと音量が小さくなります。
叩く力を弱くするので当然ですね。
では音量と同じでは?と、思いますが違います。
例えば…
ほっぺたにビンタした場合
弱く叩けば(ベロシティ弱)
「ぺし」
この音量を上げても「ぺし」と音が大きくなるだけ。
では、強めに叩いた場合は?
「パチン」
思いっきり叩いた場合は
「バチ〜ン」
って叩いた時の音が変わりますよね?
これがベロシティとの違いですね。
DTMだと、作られた音を打ち込んだ場合、こういった音の変化が無い場合が有るので「音量と同じ」と感じる時が有ります。
が、実際の楽器の場合は違ってきます。
音が優しく出たり、強く出たり硬く出たり…
色々と変化してきます。
多くのドラム音源は、ベロシティごとに別サンプルが収録されています。
そのため、数値が変わると“音量”だけでなく“音質”自体が変化します。
これが
「ベロシティで変化を加える」
って事ですね。
Fender Studio Proでベロシティを変更する方法
手順
- MIDIイベントを開く
- ピアノロール(エディタ)を表示
- 下部のベロシティバーを確認
- ノートごとに上下へドラッグして調整
複数選択して一括変更も可能です

ベロシティを選択したいノート?を選択します。

赤矢印先のペンマークをクリック

何も表示されない場合は矢印先の
「m」みたいなマークをクリックして
「+」をクリックすると追加できます。


▶マークを範囲指定すると
下のベロシティ調整部分が白くなり
一度に全て変更可能です。
また、shiftを押しながら▶を選択すると
任意の複数個数を選択できます。
その他の設定方法

①アクションをクリック
②ベロシティのベロシティをクリック

するとベロシティの設定画面が出てきます。
ここでも変更可能です。
ドラム打ち込みでの具体的なベロシティ設定例
先ずは全て100%の場合
キック
キックのみ100%
基本は安定感重視。
目安:78~95%
大きく変化させないのがポイント。
変化後
微妙に変化させても分かりずらいですね。
要因は
・キックは帯域が低い
・音程が一定
・持続(音)が短い
そのため、ベロシティ差による変化が他のパートより感じ取りにくいのです。
ただ、あまり変化させないのがキックみたいなので
ここはオススメ範囲で進めます。
スネア
スネアのみ100%
目安:70~90%
アクセント部分を少し強めにすると自然になります。
変化後
スネアは「アクセント」が大事みたいなので
聴きながらアクセントになったかな?
って分かる感じで調整してみました。
ハイハット(重要)
ハイハットのみ100%
ここが機械感を消すポイントになるとの事。
例:
92
78
88
70
のように、あえてばらつきを作ります。
全部100だと打ち込み感(機械感)が強くなります。
(上の動画)
変化後
変化は感じられますが
ワタクシ的には「もっと」変化が欲しい気がします。
って、ことで・・・
がっつり変化を付けてみました。
こっちの方がワタクシ的には好みなので、これで決定!!
・ハイハットは高域成分が多い
・アタックが明確
その為、
ベロシティ差が最も感じ取りやすい
重要視される訳ですね!!
完成
明らかに全て100%より躍動感?
が、感じられるようになりました!!
クオンタイズとの違い
クオンタイズは「タイミング」を揃える機能。
ベロシティは「強さ」を調整する機能。
リズムが合っていても、強弱がないと不自然(機械的)になります。
前回解説したクオンタイズ記事はこちら

今回は「ベロシティ」の回なので
「クオンタイズ」は100%(グリッドにぴったり)
で試しました。
ベロシティを変化させると何が変わる?
全て100の場合は
・均一
・平坦
・機械的
ハイハットを揺らした場合:
・グルーヴが出る
・生演奏に近づく
・立体感が生まれる
ワタクシは「全部揃えたくなる」性格なのですが、これは初心者に良く見られる傾向みたいです。
自然さを出すには“少し崩す”ことが重要って事ですね。
ハイハットの
「がっつり変化」
が良い例かもしれません。
まとめ
・ベロシティは音の強さ
・ドラムではハイハットが最重要
・キックは安定、ハイハットは数値をバラバラに
そして・・・
参考値はあくまでも参考!!
算数の「1+1=2」みたいな
正解が有る
訳では無いです。
また、誰の教え通りにしないとダメな訳でも有りません。
何故か?
自分が良い!!
って感じる曲調を
自由に作って楽しむ!!
これが一番ですね!!
次は今回の「ベロシティ」と
前回の「クオンタイズ」
この掛け合わせをやります!!
ではでは・・・



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